入れ歯は我慢が必要なもの…と思っていませんか?
入れ歯は、全ての歯を失った患者さまでもご使用いただける「付ける人を選ばない咀嚼道具」です。一方、「痛い・噛めない・外れる」といった3大お悩みも存在しています。合わな入れ歯を使い続けることは日々ストレスになりますが、「一応食事が摂れるんだから我慢しなきゃ…」「入れ歯が噛めないのは当たり前」と諦めておられる方も多くおられます。
このような方には、ぜひ最新の歯科医療技術をご確認いただきたいと思います。使用される入れ歯素材自体も次々と新たなものが開発され、歯科医師や歯科技工士の技術力も向上しています。
合わない入れ歯を使い続けることは、多くのデメリットをもたらしますので、まずピッタリと合う入れ歯が如何に大切であるかをご理解いただき、現在ご選択いただける豊富な素材や機能について知識を深めてみてください。
ピッタリと合う入れ歯がもたらす大きな効果
入れ歯は噛むことをサポートする道具であると同時に、唾液分泌や脳への刺激、身体バランスを整えるという役割も担っています。合う入れ歯をご選択になることが、実際にどのような効果をもたらすのかをご確認ください。
- 唾液の分泌促進効果
- 脳への刺激を高める効果
- 姿勢の改善効果
唾液の分泌促進効果(渇きによる悪影響の低減)
入れ歯を付けたことで「口か乾いて眠りづらい」といった影響や「乾いたものが食べにくい」といったお悩みを生むことがあります。
また、ろれつが回りにくくなりコミュニケーション上の影響が現れるケースもあります。これらは、その多くが唾液の分泌量の低下によって引き起こされています。しっかりと合う入れ歯を使用することで、最適な唾液分泌量が得られるようになり、このようなお悩みも低減していきます。
脳への刺激を高める効果(認知症の防止)
正しく噛むことができ、顎が適切に動いていると脳への血流も増します。脳への血流が増加すると、脳細胞が活性化します。
時折テレビでご紹介される脳への血流部分が赤く表示される「SPECT画像」をイメージいただき、正しく噛めていない患者さまの脳への血流量をご想像ください。
ある統計によると、アルツハイマー患者には歯が少ないという報告もあるくらいです。今ご自身でしっかりと噛めていないことにご不安がある方、またお子さまの立場で両親の咀嚼力に不安をお持ちの方、ぜひ正しく噛める入れ歯の価値を再検討してみてください。
最近では自分を育ててくれた両親への感謝の意味で「ピッタリとした入れ歯をプレゼントしたい」とご相談に来られるケースも増えています。ぬくもりのある最適な入れ歯で認知症が予防されれば、家族の中の幸せも長く維持されていきます。
姿勢の改善効果(足腰のスムーズな動き)
噛み合わせが不十分な状態は、体の姿勢や歩行の際のブレにも影響を与えます。噛み合わせが良くなれば、全身の血流も良くなり足腰の動きもスムーズになります。
これらは最終的に足の捻挫や骨折などを減らし、交通事故を回避することにも繋がっていきます。合わない入れ歯で身体に負荷をかけて日常を歩むのではなく、合う入れ歯で軽やかに人生を歩んでください。入れ歯は本来お身体に負荷を与えるためのものではなく、人生をサポートするものです。
豊富な入れ歯素材(当院のレパートリー)
当院では、保険適用内の素材だけでなく、自費診療に該当する素材の中でも多種多様な入れ歯をご選択いただけます。保険適用内の素材は、どうしても最低限度の機能回復を目指すものですので、患者さまの側で「痛い」「合わない」「噛みづらい」といったお悩みを作りがちです。
見た目の改善を目指したい方、金属アレルギーをお持ちの方、今ご使用中の入れ歯を作り変えたい方など、あらゆるお悩みにも対応いたしますのでどうぞお気軽にご相談ください。当院で取り扱う入れ歯のいくつかをご紹介します。
ノンスクラブデンチャー
金属のバネを使用していないことが特徴的なもので、笑顔をもたらす入れ歯という意味から「スマイルデンチャー」とも呼ばれます。外からは入れ歯を付けていることが気づかれにくく、舌を邪魔するものもないので快適な使用感が得られます。
コーヌスクローネ
茶筒の原理を応用して内冠と外冠の摩擦力によりピッタリと固定するものです。通常の金属バネは使用せず、外れにくさとお手入れのしやすさを両立させていることが特徴的です。修理もしやすく長期利用にも最適なものとなっています。
マグネットデンチャー
「歯根に埋め込んだ磁性のある金属」と「義歯の側の小型の磁石」とを引き合わせる入れ歯です。針金状のバネがなくスッキリとした見た目と共に快適な使用感が得られます。磁力が自然に引き合うという抜群の固定感が特徴と言えます。
オーバーデンチャー(インプラント入れ歯)
オーバーデンチャーとは、2本~4本のインプラントを顎骨の中に埋め込み、この上に連結パーツを接続して義歯を被せるという入れ歯です。通常の入れ歯とは異なり、顎骨で直接支えることができるので、しっかりと噛めるというメリットが得られます。
入れ歯製作の最先端技術
入れ歯の製作技術も時代と共に進歩しています。ピッタリと快適な入れ歯をご提供するため、現在では次のような分野で細やかな配慮がなされています。
軽い素材の厳選
入れ歯素材が軽いかどうかによって、お口回りの筋肉や顎関節に対しての負担割合も異なってきます。自費診療で扱える素材をご選択いただければ、保険適用素材と比較して1/4程度の重さに抑えることができます。チタンやコバルトクロムと呼ばれる軽い金属素材が考えられます。
薄くても強い仕上がり
入れ歯素材の厚みによって、付け心地は劇的に改善されます。自費診療の場合では保険適用内の素材に対して1/6程度の厚みに抑えることが可能と言われています。髪の毛1本でさえ不快感を覚える繊細なお口環境ですので、薄い素材はそのまま使用の快適さに直結します。
温もりを伝える素材
食べ物の温もりが正しく伝わるかどうかで、私たちはそれを美味しく感じたり味気なく感じたりもします。難しい言葉で「熱伝導率」と言われますが、自費診療の中の素材には温もりや冷たさを効率よく伝えられるものがあり、お食事の満足度に大きな影響を与えます。
目立たせない工夫
自費診療の入れ歯では、入れ歯の一番のお悩み「見た目の悪さ」を払拭できます。現在では入れ歯固定のための針金を使用しない方法として、構造上針金が必要ないもの、磁力利用で針金を取り除いたもの、インプラントを埋め込んで支えるものなどいくつかの種類があります。
ミクロン単位の高さ調整
自費診療をご選択いただければ、入れ歯が仕上がった後に患者さまのお口に合わせる最終工程においても、ミクロン単位にこだわった調整が可能となります。保険適応のものとは比べ物にならないピッタリとしたフィット感が得られ、長期使用にも耐え得る満足度の高いものが手に入ります。
ピッタリ入れ歯のアンチエイジング効果
「入れ歯を付ければ老け顔になってしまう」という話を良く耳にしますが、これは正確な表現ではありません。厳密には、「合わない入れ歯が老け顔を作ってしまう」と言うべきです。
つまり、無理に不自然な入れ歯を使用することでお顔の輪郭や表情筋に悪影響が生じ、皺やたるみを作るといった「老化的効果」を取り込んでしまうのです。
逆にピッタリとした入れ歯をお付けいただければ、これまで以上にしっかりと噛めるようになり、脳への血流や口腔周囲筋へのプラス作用も生まれます。
つまり、合う入れ歯が健康的で若々しい「アンチエイジング効果」を生むのです。また、入れ歯をお作りいただいた後も定期的にメンテナンスにお越しいただき、噛む機能と見た目のバランスをベストな状態に維持するように心がけてください。入れ歯は噛むという咀嚼をつかさどり、お身体全体の健康に強く影響する非常に大切なものなのです。
料金
名称 | 料金(税込) |
---|---|
マグフィット(1歯) | ¥77.000 |
バルブラスト | 片側¥176.000 両側¥231.000 |
レジン床(PD)1〜3歯 | ¥55.000 |
レジン床(PD)1床 | ¥110.000 |
レジン床(FD)1床 | ¥132.000 |
金属床コバルト(PD)片側1床 | ¥297.000 |
金属床コバルト(PD)両側1床 | ¥319.000 |
金属床コバルト(FD)1床 | ¥352.000 |
金属床チタン(PD)片側1床 | ¥341.000 |
金属床チタン(PD)両側1床 | ¥363.000 |
金属床チタン(FD)1床 | ¥407.000 |